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ElektroLumens / Tri-Star  3W x 3
タイプ ElektroLumens製 自作ライト
大きさ
重さ 909g (実測:電池含む)
光源 LuxeonIII -Lambertian x 3
ダイレクトドライブ
電源 単1電池 x 3
防水性能
スイッチ プッシュスイッチ。但し、スイッチをカチッと音がするまで押した後で点灯するタイプのため、OFF状態からスイッチを押している間だけ点灯させる使い方は出来ない。 逆に点灯している状態でスイッチを半押しすると、押している間は消灯します。
使用可能
時間
その他 Fraen Tri-Lens




本体表面にはヘアライン加工のような薄い筋があります

本体が長いのでバランスは悪いけど、一応上に向けて直立可能です。

LEDユニット部は簡単に取り外しが行えます

Fraen Tri-lens

LuxeonIIIが3個載ったユニット部。裏面のはんだ等はもう少し綺麗にしてもらいたかった・・

接点はちと弱そうというか、明るさが不安定な場合は掃除をしてみるとよいかもしれません
ライトからターゲットまでの距離40cm Dimage Z1 ISO100 640x480撮影後縮小 1/50 f4.0 コントラスト弱 フォーカス1m ホワイトバランスAUTO

写真ではわかりにくいのですが、Tri-lensの継ぎ目から漏れる光のムラガありますが、実用上はあまり気にする必要は無いと思います。
Dimage Z1 ISO200 640x480で撮影後縮小 1/6 f2.8 コントラスト弱 フォーカス∞ ホワイトバランスAUTO


2004年1月22日

LuxeonIIIを3個搭載した見た目にもインパクトのあるライトです。
 このライトに関して、特筆すべき点は光源を3つ使っているにも関わらず焦点がよく合っているということです。私は以前にLuxeonIを3個使ったMODライトを製作しましたが、Luxeonを裸の状態で取り付けると拡散しすぎた光になるし、それぞれにコリメーター(NX-01orNX-05)を付けると焦点調整が微妙で難しかったことを覚えています。このTri-Starにおいては3つのコリメーター(6degree Fraen)が一つの専用ケースに収められており、それによって焦点を綺麗に結ぶことを実現しています。光の外周部に独特のムラが発生しているのも確かですが、中心付近はとても明るくムラが少なくなっており、多くの人が満足できると思います。
 明るさはさすがに凄まじいものがあります。L4SuperFlashlightなどのLuxeonV-Portableを1個使うものと比べて明確な差があるのはもちろん、CR123Aを2本使うフィラメントタイプのライトの明るさをも凌駕しており、遠距離を照らす用途にも十分対応できます。電源は単1電池×3本を使って、ダイレクトドライブしています。単純計算では3個のアルカリ電池は4.5VとなりLuxeonIIIの上限電圧ギリギリではありますが、実際にはアルカリ乾電池は大電流を流すと電圧降下が激しく、LuxeonIIIの能力のMAXまでは達していないと思われます。電圧降下の少ないニッケル水素電池を使ったり、電池を4本にしたりして更に大電流で駆動する試みがCPFで行われていましたが、大電流に伴いかなりの発熱があるため、LEDの寿命等への影響を考慮するとあまり推奨できないかと思います。
 出力が大きいこと、ダイレクトドライブであることからもわかるようにアルカリ電池使用時は比較的短時間で初期光量に比べて1ランク下の明るさまで落ち、その後はだらだらと減衰していきます。このタイプのライトは使用する人によって使用可能時間は大きく変わってきます。初期光量の半分程度の明るさまでなら許容できるという用途もあれば、5分の1程度までを許容できるということもあるからです。そのため、許容範囲が狭い用途にはあまり向いていませんが、Badboyのような出力一定型のコンバータのように突然暗くなるという不安は少ないといえます。

 本体のサイズはMAG-LITE 3Cell-Dとほぼ同一です。重量もそれなりにあるので携帯性は悪いと言わざるを得ませんが、ウェーブがかかった独特な本体形状のおかげで、実際に手に持ってみると意外にしっくりときて良い感じです。ただ、おそらく滑り止めの意味もあるであろう本体に施された細かい溝というか線の処理にはちょっと疑問を感じました。溝が細かく浅すぎるせいか、本体と手との接触抵抗が減ってしまい滑りやすくなってしまっているように感じます。特に素手で持った場合にそれを感じました。(この辺は個々人の感覚の差が大きいのでご参考程度に読んでください)
 操作性に関しては慣れと好みの問題もありますが、スイッチをカチッと音がするまで押してから指を離す際に点灯するタイプ(普通のライトはスイッチを押すと点きますが、このライトはスイッチを離すと点くという反対の感覚です)のため誤点灯しにくい反面、違和感を覚える人も多いと思います。私もその一人でして、「あれ?スイッチを押しても点かない。電池切れか?」と勘違いしてしまうことが何度かありました。また、スイッチ自体は固めなので頻繁につけたり消したりを繰り返す場合は指が疲れそうです。

 本体形状や操作性にいくつか不満な点はありますが、それを補って余りある強力な明るさを得ることができるライトです。現時点(2004年1月)で、私の所有するLEDライトの中で最高の初期光量を誇ります。

※ ここで、ご紹介しているライトは個人の自作ライトです。トラブル、故障に対する保証は基本的にありませんのでご注意ください。

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