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DSpeck / Firefly |
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左から KL1 w/ E1e , MicroIlluminator , Arc-LSH , Firefly , Nano-mate |
このOリングがちょっと緩くて扱いにくい。交換したほうが良いかも。また、銅の部分ですが、外に出ている部分の色が若干ですが変色しているのが分かります。 |
分解するとこういったパーツに分かれます |
そのままの状態では消灯時に電池ががたつくので、スポンジを貼ってみました。(100円Shop等で見かける魚の目パッドでも代用可能と思います) |
LEDモジュールは自分で電圧調節ができるものと出来ないものの2種類があるようです |
コリメーターはNX-05を削って小さくしたものが使われています。Batwingとの組み合わせでは小さくなったことでの影響はあまり感じられません。 |
2003年12月8日 オリジナル小型ボディ、LuxeonI -Batwing、MADMAX+コンバーター、CR123Aという組み合わせからなるMODライトです。 今年の4月にtvodrd(Larry)氏がCPFにてこのライトの原型を発表されました。Arc-LSより小さいそのライトは熱狂的に迎えられ、オークションにかけられた1個はover$600という高値で落札されました(ちなみに9月にオークションにかけられたCR2バージョンは$500でした) 5月に入り、DSpeck氏がLarry氏の許可を得て生産することを発表しました。予定では夏に発売するということで、CPFでそのスペック等についてディスカッションが展開されました。そして7月11日に、完成品110ドル、semi-complete品(LEDユニット部分を自分で用意して組み込む)は85ドルでプレオーダーが始まり、8月中旬までに完成品の生産予定数分は売り切れという状態となりました。その後、発送開始日が延びて世界中のフラッシュライトファンをやきもきさせることとなりましたが、無事に10月中旬より発送が始まりました。 その辺の流れについては、掲示板やCPFにて"Firefly"をキーワードに検索してもらえればより詳しい多くの情報を得ることが出来ますので興味をお持ちの方はご参照ください。 まず、このライトを手にして感じたのは、「意外に重たい」ということでした。本体は小さいしアルミなので軽いはずと思いなが分解してパーツを見ていくと、LEDユニットが収まっている部分(写真でブロンズ色をした部分)が銅であることが分かりました。10円玉と1円玉を持ってみると判りますが銅は重たいです。実測値で電池なしの本体重量は38グラムですが(ちなみにArc-LSHは44グラム)、その内ヘッド部分だけで27グラムあります。ヘッドを分解して銅の部分だけを計ると19グラムでした。この部分が電池無しの本体重量の半分を占めていることが分かります。重たいし、酸化して黒っぽくなりやすいし、柔らかいので傷もつきやすいと、どうしてもマイナス面の印象が銅に対しては強いのですが、しかし、アルミよりも熱伝導率が高いという利点があります。この小さな本体でLuxeonを定格以上で動作させるには、放熱方法に工夫が必要です。しっかりとした放熱が出来ない場合はLuxeonはもちろんコンバーター、電池都等に悪影響を与えることとなります。Fireflyも数分間連続点灯すると結構な発熱がありますので、銅の採用は効果を上げていると思われます。 本体の造り自体は丁寧で綺麗です。表面には黒のHA処理が施されていますし、滑り止め加工も指先に心地よくフィットします。また、テールにはストラップを取り付けることが出来ます。各連結部分にはOリングが入っていますので、防水性能も期待できます(MODライトということで個体差はあると思います)。ただ、ヘッドとバッテリーケース部分のつなぎ目のOリングはちょっと違和感を感じました。径に対して少し大きくて緩いのです。そのためヘッドを締める際に、上手くやらないとOリングがはみ出してネジ部分が傾いてしまい締めることが出来ません(私は、滑りが悪いのかと思ってシリコーングリスをOリングにつけたのですが、それによってOリング自体が空回りするようになって、全く締め付けることが出来なくなってしまい、拭き取るのに困りました)。さらに、傾いたまま無理に締めればOリングが切れたり、ネジ山が削れてしまいそうなので注意が必要です。ちょっと分かりにくい表現になってしまいますが、普通のライトはまずネジ山がかみ合って締めこんでいくにつれ、Oリング部分を噛み込んでいく感覚ですが、Fireflyは小型化の影響からか最初にOリングを噛み込んだ後、ねじ山がかみ合っていくような感じとなっています。この問題はバッテリー交換などで本体を完全に分離した場合に発生するもので、通常のスイッチ操作をする際には関係ありませんが、ちょっと気になる点です。 コンバーターにはMADMAX+を使用し、Luxeonを駆動しています。明るさはArc-LS並と言ってよいと思います。使っているLuxeonはBatwingタイプとなっています。光の色にくせがありますが、滑らかな照射パターンを持っています。この辺は好みになりますが、Fireflyは比較的簡単にLEDモジュール部分を交換することが出来ますので、dat2zipさんのShoppeなどを利用して自分好みのものにするのも楽しいと思います。 このライトはLuxeonI を定格以上でドライブするものの中では、現時点で最も小さなライトといえます(極少数のMODライトを除く)。確かに、小ささだけならNano-Mateというライトもありますが、それは電流を100mA台まで落としてアンダードライブしていますので、Fireflyとの間には明るさにおいて明確な差があります。また、人によって許容範囲は違いますが、個人的にはキーホルダー代わりに使うのもギリギリOKかなと思いました(もうちょっと軽ければなお良いのですが)。 本体自体から製作されるMODライトというのは、生産数も少なく、コレクターとしては非常に大きな価値観を見出すことが出来ます。メーカーではできない、ある意味、採算や価格を抜きにしたこだわりの部分も感じることもできて面白いです。もちろん、製作者の皆様の苦労には頭が下がるばかりですが、今後もどのようなライトが現れるのか、一フラッシュライトファンとして楽しみです。 ※ ここで、ご紹介しているライトは個人の自作ライトです。明るさや本体の造り等の品質には個体差があります。また、トラブルや故障に対する保証は基本的にありませんのでご注意ください。 |
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