 2003年4月30日
LuxeonV-Portableを使ったライトです。白色LuxeonVは現状では寿命が短い（Luxeonのページを参照）のですが、このライトの場合は4.1Wでアンダードライブして信頼性の向上と長寿命化を図っています。
また、LuxeonのbinランクがX3Vという非常に入手が困難で稀なものを使用していることもあって、アンダードライブでありながらも十分すぎる明るさを確保しています。
私はLuxeonV-Portableを初めて体験したのですが、LEDがついにキセノンやハロゲン球を使用した強力なライトと同等以上に渡り合えるものとなったことを実感しました。私の主観ですが、明るさでは超強力タイプのUltraStingerクラスと比べると若干見劣りがしますが、Scorpion、Surge、A2等のCR123Ax2本クラスと比べると確実に明るく感じます。
色合いのランクは３ということで、すこし黄色っぽい感じもしますが全体的にきれいな白色で対象物が見やすいです。
また、このライトはリフレクタで集光をしているためNX-05レンズを使った場合に比べよりスポット光となっており、かなりの遠距離照射が可能です。そのぶん、周辺部のムラは幾分多いように感じますがUltraStingerやMAG-LITEほどではなく、実用上はほとんど気になりません。（注意してみるとボンディングワイヤーの影も見えますがこれもほとんど気になりません）
単1電池を3本使うということで使用可能時間も４〜６時間を確保しています。その上、新型のコンバーターによって初期光量を長く維持しますので、かなり安心感のあるライトです。
ただ、MAG3cell-Dがベースなので本体が大きく重たくなってしまいました。カバンに入れて持ち歩くには不便を感じるかもしれません。本体の大きさはどうにもなりませんが、使用可能時間とのトレードオフで重量を軽くする方法はありました。Databaseでもご紹介していますが単3電池を単1電池に変換するケースを使用して単３ニッケル水素充電池を使用する方法です。使用可能時間は1時間弱程度ですが、取りまわしがしやすい重量になります。
これを使用する際は自己責任で行っていただくこととなりますが、いくつか気付いた点をご紹介したいと思います。まず、この変換ケースのマイナス端子の形状と、MAG-LITEの相性が悪く、そのままでは接触しませんのでスプリング部分への加工が必要です。次に、使用する電池ですがアルカリやマンガンの乾電池は避けたほうが良いと思います。というのもLuxeonV-Portableを駆動するにはちょっと荷が重たいと感じるからです。ニッケル水素電池を使用した場合でも、連続点灯していると電池が結構発熱しますので注意が必要です。さらに過放電にならないよう気をつける必要があります。
LuxeonV-Portableを定格近くで駆動した場合、かなりの発熱があります。ライトによく使われる白色タイプだと現状では寿命が短いため、より一層放熱対策をきちんと行う必要があります。その手法はアンダードライブ、大きめのアルミ製ライトを使う等いろいろあると思いますが、明るさや大きさとのトレードオフとなり、バランスが難しいところです。
今後、SUREFIREやStreamlight、ArcからもLuxeonV-Portable仕様のライトの発売が予定されていますが、どのレベルでバランスをとった製品作りをしてくるのか興味深いところです。
※ ここで、ご紹介しているものは個人の自作MOD（改造）ライトです。トラブル、故障に対する保証は基本的にありませんのでご注意ください。また、このパーツはメーカー純正品ではありません。その使用により、ライトに対してダメージを与えたりメーカーの保証が受けられなくなる可能性があります。
|
|
