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ARC / Arc-LSH Premium
タイプ Arc社製 市販ライト
大きさ 60g (実測:CR123Ax1 含む)
重さ 長さ 約8.1cm
直径 約2.4cm
光源 LuxeonI -Lambertian x 1
電源 標準はCR123A x 1本。
オプションによって単3電池 x 2本でも使用可能。
防水性能 15.24m(テールスイッチ部分がちょっと不安?)
スイッチ テールスイッチをカチッとなるまで押すと点灯。軽く押した場合は、押している間だけ点灯。
使用可能
時間
CR123Aの場合、Sun(太陽)モードで約2時間。その後Moon(月)モードに移行。
その他 DC/DCコンバーター内臓。
ボディはType III hard anodized Aluminum加工。
AR coated, LEXAN レンズ採用。




左から ミニマグAA , LS1-S , LSH-Premium , U
ltra-G , Arc-LE

本体にはシリアルNOの刻印もあります

ヘッド側電池のプラスが接触する側には誤って電池を逆挿入した場合の保護加工がしてあります。過去のバージョンのようなスポンジはありません。

ねじ山部分にはグリースがたっぷり塗ってありました。電池までべたべたしています。ちょっと塗りすぎ(笑)

このシールが袋の口に貼ってありました

マニュアル

対象物に対して超近距離にライトを置いて撮影するとLuxeonのBatwing(KL1)とLambertian(LSH)の違いが良く分かります。Lambertianは周辺の光の範囲が広いですがこれは距離が遠くなってくると認識しにくい弱い光です。ただ、私のKL1の光の色は下の写真を見てもらうと分かるようにかなり青っぽいです。LSH-Pのほうは周辺まできれいな白色です。

ライトを置く距離を上の写真より、少し離してみました。Lambertianの周辺光はあまり認識できません。逆にBatwingのほうがぱっと見で、広い範囲を明るく照らしているように見えます。

↑ クリックすると別画面で原寸表示します

ランタイムグラフです。記録間隔は(緑色の部分が0.5秒、オレンジ色の部分は1秒)、電池はDURACELL製CR123A。
2段階にきれいに分かれたグラフです。計測は9時間で終了していますが、ムーンモードでの小さな光は続いています。


2003年5月21日

■(2004年9月、Arc社は廃業しました。)

LS1-Second以来、久しぶりにArc-LSシリーズのライトを入手しました。
というのも、最近はLuxeonを使ったMODライトが流行で、ついそちらに目がいってしまっていたからです。
また、Luxeon-LEDというものに変な意味で慣れてしまい、購入意欲をそそる刺激、インパクトを感じにくくなってしまっていたことも理由の一つです。

 ということで久しぶりのArc-LSですが、送られてきたパッケージ(袋)を見てまずびっくり。説明書が入っているではないですか。もちろん英語ですが、A4の表裏2ページに丁寧な説明がびっしりと書いてあります。
 さらにパッケージの口には、ランク・シリアルNO・日付・チェックした人のサインが書いてあるシールが貼り付けてあり、「きちんと品質検査をしましたよ」ということをアピールしています。Arc社の成長を実感できて妙に嬉しくなってしまいました。ただ、シールは一度しか張り付かないタイプを使って欲しいし、袋もきちんとした化粧箱に変えて欲しいと思いますがコスト削減のためと考えるとこのままのほうが良いのかもしれません。
 袋を開けて本体を手に取って見ると、思ったより軽く感じました。LS1の時は小さいながらもちょっとずっしりとした感があったのですが、径が細くなりテールスイッチがついたことで重心の位置が良くなったことも影響しているのではないかと思います。LS1と比べスイッチ分だけ長くなってしまいましたが、操作性は片手でも無理なくON・OFFが出来、格段に向上しています。
 本体外観ですが、ヘッドとパワーパックの色合いや滑り止めの加工もきれいで、継ぎ目もほとんど隙間なくぴったりと接続されています。Forum等で皆さんがヘッドとパワーパックの色違いや段差等を言われていたことが頭にあったので、意外な出来の良さにびっくりしました。これは、たまたまなのか、Premiumだからなのか、それとも最近のものは品質が安定して全てこうなのかは分かりませんが、質感もなかなかで満足度の高いものでした。ただ、これは仕様なので仕方ないとは思いますが既製品のテールスイッチを流用しているため、全体を見た場合にはどうしても一体感が薄いというかスイッチ部分に違和感が残ります。次期モデルのLS4では改善されるようなので、そちらに期待したいところです。

 LSH-Premiumということで光源はLuxeon-Lambertianの明るさはbin PまたはQです。 (LSHのLambertianとLSL-PのBatwingの違いについてはArc-LSシリーズのレビューなどをご参照ください)
 点灯させて見たところ、きれいな白色光を発しました。電池の持ちと製品の信頼性の確保のため320mAという定格以下の電流で駆動していることを考えると明るさもなかなかのもので、個人的には近・中距離での用途には十分なレベルと感じました。
 このライトはDC/DCコンバーターを内蔵しており、できるだけ初期の明るさを維持しようとします。メーカーではこの状態をSunモードと呼んでいます。電池容量がかなり少なくなるとフリッカー(点滅)が起こった後、Moonモードに切り替わります。このモードではLEDはかすかな光を放っています。
コンバーターを使わないライトでは使用するにつれだんだんと暗くなってきて、電池容量はあっても必要な光量が得られないがために交換しなくてはいけない状況も発生します。気にしない人は良いのですが、なにかもったいないと感じる人も多いと思います。気になる人にとってはDC/DCコンバーター内蔵は嬉しい点です。
 
 このライトで使っているCR123Aという電池は高価ですが自己放電が少なく、長期間保存が可能です。また、温度変化にも強く、寒冷地での使用にも耐えます。普通のアルカリ電池のように、いざという時に電池の容量が無かった、液漏れして使えなかったという心配も少なく安心感があります。
 ただ、頻繁に使う人にとってはランニングコストが高くつきますので、ディスカウントショップで購入するか、オプションの2AAパワーパックで安価な単3電池を利用するのが良いと思います。

 軽量でコンパクトな本体、明るく白い光、電球切れの心配のないLED、DC/DCコンバーター内臓と、機能、性能的には非常に満足度の高いライトです。他社もLuxeonを使用したライトを発売していますが、現時点では最もコンパクトな市販ライトです。
 が、値段が高いです。そのため、現状ではライトが好きな人、コレクター、マニアが主な購買層になっていると思いますが、逆にいうとそういう人にとっては魅力の多いライトといえますし、一本は持っておきたいライトであると思います。

注:Arc-LSシリーズのページでも書きましたがLEDには明るさ、色合いにばらつきがあることをご理解の上、お読みください。人によって明るさの感じ方も違いますので、できるだけ店頭で実際の製品を確認後、購入されることをお勧めします。

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